マンション和室のリフォームをお考えでご来店のお客様。同じマンション内で当店で襖の新調をされた、お知り合いのお部屋をご覧になり、 「同じ和室とは思えない程素敵な空間になっていたのでリフォームするなら今までとはガラッと雰囲気を変えたい。」とのご希望でした。
普段リビングとの間仕切り襖は明けていることが多いのでリビングから見える押入と地袋、天井高まである両開き押入が並ぶ一面の襖を新調させていただきました。
紙は越前手漉き雲肌紙「藍鼠色」に伊勢型紙「波梅」と金砂子振り。問題となったのは、天井高まである両開き押入。丈長の紙でも長さが足りず、いろいろ思案の結果 地袋の紙に越前手漉き「銀月光」と押入とは全く異なる紙を貼り地袋の高さに合わせて開き押入の長さが足りない部分に同じ銀月光を貼る事で継いだ部分がデザイン的で統一感のある襖となりました。
納品時、とてもお喜びいただきました。今後ともよろしくお願いいたします。
【伊勢型紙砂子振りの襖】 | |
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柄 | 伊勢型紙・砂子振り「波梅」(町家ふすま) |
骨 | チップボール |
下張り | 上下張り(純楮和紙) |
紙 | 越前手漉雲肌(藍鼠色 )/銀月光 |
染め色 | 胡粉 |
ふすま縁 | 加州黒溜め |
引手 | 赤銅燻底半月 他 |