襖骨(ふすまほね)の種類

襖骨(ふすまほね)の種類「本襖(和襖)の下地骨」

一般的な襖骨(ふすまほね)に用いられる木は「杉白太材」です。框には「かえり」と呼ばれる細工が施され、中骨(襖骨の中桟)が框より飛び出さないよう(襖面が平らになるように)なっています。格子の部分は、木を欠いて組んで作成されており、使用される釘は「竹釘」で金物は一切使用されていません。襖骨の中骨(材の太さ)と下張りの回数で価格が左右し、襖の反りやゆがみなどが少なく長期間使用出来る襖骨になります。高級な襖ほど中骨の見付け(正面の面)が太くなり、下張りの回数は増えてゆきます。

組子襖

襖骨(ふすまほね)の種類「チップボール骨」

現在、一般的な注文住宅では以下の「チップボール(チップ)」と呼ばれる襖骨、または「スタイロ」(発砲スチロール)が使用されています。「スタイロ」(発砲スチロール)の襖骨は、基本的には使い捨てとなります。当店は、本襖(和襖)の注文でない限り、このチップボール骨を使用しております。「高級な襖紙」を貼る場合は、袋張りに使用する「浮け紙」も襖紙の種類に合わせ上質なものを使用します。

・襖の下張りについて詳しくは「襖の下張りページ」をご覧ください

組子襖

その他の襖骨

戸襖
組子の上にベニヤ板を貼った襖。ベニヤ板が貼られている分、重い。また、下張りをせず頻繁に張替えをするとベニヤ板がめくれ上がってくる。
段ボール襖
段ボールを芯材として、一番上の段ボールの両面に湿気防止用のアルミ箔が貼られている。基本的に張り替えができず、引手、フチなどをボンド止めとし、基本的に張り替えができず、時間の経過と共に段ボール部分が空いてくる。
スタイロ襖
(発砲スチロール)
発泡スチロールを芯材とした襖。引手、フチなどをボンド止めとし、基本的に張り替えができず、時間の経過と共に芯の発泡スチロール部分が空いてくる。

襖骨種類別「長所と短所」

 
耐久性
強 度
そり・
ねじれ
軽量度
コスト
立付け
貼替え
組子襖
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戸襖
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チップボール襖
段ボール襖
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発砲襖
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*参考文献「襖考」