襖柄(ふすまがら)と形の名称

襖柄(ふすまがら)と形の名称

襖柄(ふすまがら)にもさまざまなものがあり、代表的なものを記しました。昭和初期までは、現在のように印刷でを作成するのではなく、ふすま屋さんが手描きで襖柄を作成していたようです。当店でも初代(故:中野 富三郎)は、お客様からご要望をお聞きして顔料でふすま絵を作成しておりました。

襖柄の配置位置による名称

総模様 襖の柄と形の名称
腰模様 襖の柄と形の名称
腰帯模様 襖の柄と形の名称
引手帯模様 襖の柄と形の名称
袖模様 襖の柄と形の名称
【総模様】
【腰模様/裾柄】
【腰帯模様】
【引手帯模様】
【袖模様】

襖紙の飾り貼り位置による名称

市松模様 襖の柄と形の名称
手当たり 襖の柄と形の名称
     
【市松模様】
【手当たり】
     

いろんな襖の形

昔ながらの「源氏襖」や「木製建具」などで、さまざまな形の襖を作成することができます。

源氏襖 木製建具 太鼓襖 坊主襖
(ふちなし襖)
源氏襖
明かり取り襖
明かり取り襖
坊主襖 襖の柄と形の名称
坊主ふすま 襖の柄と形の名称
襖の一部を切り取って、その部分に障子を組み込んだものを源氏襖または中抜き襖といいます。この襖を使用することで部屋に光を取り入れたり、デザインに変化をもたらすことができます。 紙貼り部分を「戸襖」とすると、様々な明かり取り襖が作成出来ます。 主に開閉頻度の少ない茶室に使用される襖で、上貼紙を浮かし貼りにする障子に近い襖です。通常、一引きではフチは付けません。 フチなしの襖です。通常の襖同様下張りを施し、上貼紙を貼るふすまです。フチがないため、上貼り紙に汚れが付きやすく、襖骨のあたる箇所が破れやすくなり、強度は普通の襖に比べ劣ります。

*参考文献「襖考」