「額を作っていただきたいのですが」と、ご来店いただいたお客様。ご実家のリフォームの御祝いに、昔お世話になったご実家近くの住職さんの書をお持ちいただきました。 「どんな感じにしますか?」とお伺いした所、「お任せで」とうれしいお言葉。本紙は少々破れがあったので、余白バランスを整えてカットをし、浮かし台に張り込み。色目はお客様がお好きだとおっしゃられる「青」を基調とすることにして、紙は藍染め和紙としました。柄はお気に召していただいた伊勢型紙「桜」。
「リフォームの竣工には間に合いませんでしたが、ご実家のお母様にも大変お喜び頂けたと、玄関先に飾られた額の写真を共にお喜びのご連絡をいただきました!
日を追うごとに藍染め和紙は色褪せてゆきますが、桂離宮にある市松ふすまのように美しく色褪せを起こしてゆきます。紙が色褪せると特色で作成された額縁の青が引き立ってくるかと思います。紙の色褪せと共に、時の流れをゆっくりとお楽しみ頂ければ嬉しいです。あまりにも色褪せが気になってきたら、額を持ってお越し下さい。張替をさせていただきます!
この度は当店をご利用頂き、誠にありがとうございました。また機会がございましたら、今後共よろしくお願いいたします。<(_ _)>
【藍染め和紙・伊勢型紙】 | |
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額 | 角丸縁 *特注色 |
紙・裂地 | 国産楮藍染め |
柄 | 伊勢型紙(桜) |
染め色 | 胡粉 |