雅楽 太平楽の掛け軸。
赤と金、黒を基調にした掛け軸としました。
風帯は 筋割風帯
( 筋別風帯 )。
昨今の筋割風帯は、筋で囲まれた部分にも天と同裂地を用いられることが多いですが、昔は別裂地を使う事もありました。今回は昔バージョン。
地は切り返しを作成して、通常とは少し異なる形の掛け軸。
雅楽の舞、左方右方では舞人の衣装色が異なります。
左方は赤系、右方は緑系が基調色。
本紙にある「鳥甲」の演目衣装の色に合わせた綿の布地と金襴緞子を用い、本紙上にアールをつけた裂地を配した掛け軸を作成。
緑の軸は「右方・貴德の鳥甲」。
オレンジの軸は「左方・散手の鳥甲」。
金襴、黒の裂地を用いて、洋室やリビングに飾っても違和感のないデザインとしました。
【雅楽 太平楽の掛軸】 | 【雅楽 鳥甲の掛軸】 | |
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裂地 | 金襴 七宝繋文/綿波織/華鏡文 | 金襴 華蜀江文/綿波織/綿波織 |
一文字 | 金襴 牡丹唐草文 | 金襴 花唐草文 |
軸先 | 焼き物 | 天然石 |
本紙 | 中野紫凰 | 中野紫凰 |
*大阪表具内装協同組合 第70回 表展出展作品(2024年) |