「京からかみを張りたいのですが…」とご来店いただいたのが始まりでした。
「家紋が七宝なので、七宝柄のからかみで」とご要望を頂き、さまざまな見本帳からお選びいただいたのが「京からかみ・七宝」。お部屋に入った正面4枚にのみ柄を入れ、あとはあっさりと無地のふすまに。入口は通常2枚立ての開口サイズでしたが、お客様のご要望で4枚立てに変更。
今回はお引っ越しを機にふすまの新調をお伺いしたので、採寸に伺ったときにはまだお荷物も無かったのですが、納品に寄せていただいた時に表札に「太夫」とあり、店主と二人「え?太夫さんなの?」と、そこで初めて文楽の太夫さんであることを知りました。お部屋には文楽のお人形がいっぱい!人形を持たせていただきました。これが結構重いのです。「上手な人が足を持ってくれると、かなり楽になるんですよ。」お客様が足に手を添えた瞬間から、重量が半分ほどに感じられました。「肩の部分は、ヘチマでできてるんです。」へー…そうなんですね〜!いろいろとお話をお伺いできて、大変!楽しい時間を過ごさせていただきました。ビスが足りなくなったり、私が一度写真を削除してしまったり…何度もお邪魔し、申し訳ありませんでした。また、何かありましたら声をかけてください。<(_ _)>
…ほとんど、ふすまのお話でなくてすみません。
京からかみ「七宝」の襖】 | |
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柄 | 七宝(京からかみ) |
骨 | チップボール |
下張り | 上下張り(純楮和紙) |
紙 | 京からかみ |
染め色 | 胡粉 |
ふすま縁 | 加州 |
引手 | 赤銅花菊透虫喰 |