「和室があるんだけれど、今は物置状態で…」と今回ご依頼を頂きました。
当初は張替でとご検討を頂いておりましたが、残念ながらお客様のお家に設置されていたのは「スタイロ襖」。この襖は「基本的に使い捨て襖」となり、上質な襖紙を貼ることもできないため、すべて新調することになりました。
障子建具の帯状部分は押入の柄「lotus(ロータス)に合わせて洋金と純銀の砂子振りを水玉模様にして設置。リビング側には「藤」の袖柄。リビングの色調に合わせて紙色は「茶色」となりました。
天袋にも柄が欲しいとのご要望を頂戴し、天袋部分にも洋金と純銀の砂子振りの水玉模様を配置しました。
押入の引手は「本金メッキの引手」。金色の引手というと派手なイメージがありますが、襖柄にも金色がはいっているので、柄に溶け込んでとても綺麗です。物置と化していたこのお部屋は、ご主人の趣味のお部屋になるそうです。
*リビング境界「障子建具」は合わせ部分から隙間ができないように合ジャクリをしました。
お客様にも大変お喜び頂けました。また、機会がございましたら今後ともよろしくお願いいたします。
【水玉の障子建具】 | 【ロータスの襖】 | |
---|---|---|
柄 | 水玉 | ロータス(町家ふすま) |
骨 | スプルース | チップボール |
下張り | --- | 上下張り(純楮和紙) |
紙 | フィルム挟込み障子紙/彩鳥の子(小豆色) | 彩鳥の子(小豆色) |
染め色 | 洋金、本銀砂子 | 墨・洋金、本銀砂子 |
ふすま縁 | --- | 加州 |
引手 | --- | 本金上益平円丸切爪嵐底 |