前回は、京からかみ「菊唐草」。紙も傷んではいませんでしたが、お部屋の雰囲気を変えたいと、今回もからかみでの張替をさせていただきました。
お選びになった襖紙は手漉き和紙、本鳥の子。現状の襖(ふすま)は、白い紙に水色の「菊唐草」でしたので、お部屋の雰囲気が随分変わりました。また、一部障子にも「雲七宝」柄の障子紙を入れました。光を通すと、やんわりと「雲七宝」の柄が浮かび上がります。お部屋入り口廊下側、現状は、からかみ「影日向枝桜」。紙色は灰桜色とやさしい雰囲気の襖(ふすま)でしたが、濃い紺色に漉き模様で銀粉を配した手漉き和紙に。廊下突き当たりにあった、合板の扉を杉の「舞良戸」に変更。雰囲気のある扉になりました。
お客様からも「大満足です!」とご連絡いただき、何よりでした。また、今後共よろしくお願いいたします。ありがとうございました。<(_ _)>
【からかみ「雲七宝」襖】 | 【本鳥の子の襖】 | |
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柄 | 雲七宝(京からかみ) | --- |
骨 | 既存骨 | 既存骨 |
下張り | 上下張り(純楮和紙) | 上下張り(純楮和紙) |
紙 | 越前手漉本鳥の子(老竹色) | 越前手漉本鳥の子 |
染め色 | 雲母 | --- |
ふすま縁 | 既存縁 | 既存縁 |
引手 | 既存引手 | 既存引手 |