木蓮柄の襖(もくれんがらのふすま)
木蓮柄の襖(もくれんがらのふすま)
施工前
【施工前】

当店HPを見て、年に一度開催される「表具内装工芸展」にご来場いただいたお客様のリフォーム物件の張替です。展示会の後、改めて当店へご来店いただき紙をお選び頂きました。 「中古住宅を購入して、リフォームをする」というお客様。当店では、このようなお客様が増えています。元々設置されていた襖は、張替のできるきちんと襖骨のある襖でしたので、今回はすべて張替です。使える物は大事に使いましょっ!1F和室には「長押(なげし)」、2F和室には「床の間」。床の間の「落とし掛け」には竹。昨今の住宅では、なかなかお目にかかれない造作です。

からかみ 花兎
からかみ 葡萄唐草

1Fのお部屋の襖は「京からかみにしようか、木蓮にしようか…」と迷われた末、当店事務所内にある紙・図案と同じ「越前手漉き雲肌の和紙に木蓮(もくれん)柄の襖紙」をお選び頂きました。そして、同じお部屋の出入り口、戸ふすまには「京からかみ・葡萄唐草」。からかみ柄も「植物か動物」と明確にご希望があり、1Fに「植物」、2Fに「動物柄」となり、2Fは「京からかみ・花兎」に。兎紋もよく目にする柄です。兎は月で不老長寿の薬を作っているという伝説から「長寿」を願う吉祥文様。そしてこの兎紋は、子供用のお茶碗などでもよく目にしますが、それは「後ずさりしない」という縁起の良い動物としても使用されています。(兎は後ずさりするそうですが)この「花兎」の柄は、掛軸に使用する「緞子(どんす/裂地のこと)」にも使用されており、(いっぱいあります)ほとんどが「作土文」になっています。

花兎

唐草柄は、日本に限らず他国でも多様に用いられている「吉祥柄」です。唐草柄のモデルとなっている蔓草(つるくさ)の持つ「生命力」に「長寿・繁栄」の意味合いがあり、「強く途切れることなく蔓を伸ばす」ことが由来なのだとか。2Fに使用された「花兎」の柄。どちらも、とても縁起の良い柄です。

華やかな木蓮の花と、吉祥紋様づくしの和室を備えた新居にはきっと沢山の幸せが運ばれてくることと思いますっ!お時間が合えば、また来年の展示会にもお越し下さい!この度は、当店をご利用いただき誠にありがとうございました。<(_ _)>

  木蓮柄の襖 【花兎の襖】 【葡萄唐草の襖】
木蓮(町家ふすま) 花兎(京からかみ) 葡萄唐草(京からかみ)
既存骨 既存骨 既存骨(戸ふすま)
下張り 上下張り(純楮和紙) 上下張り(純楮和紙) 上下張り(純楮和紙)
越前手漉き雲肌 鳥の子 鳥の子
染め色 胡粉・雲母・赤色 胡粉 色雲母
ふすま縁 既存縁 既存縁 既存縁
引手 千鳥/梅丸 梅透かし 梅透かし