今回のお客様は、2015年4月に近鉄百貨店で開催された「和紙展」へご来場頂いたお客様の張替物件です。お伺いするとふすまの張替をする予定は全く無かったとのこと。和紙展で、当店のふすまを見て「ふすまを張替たい!」と今回ご依頼を頂きました。
玄関を入ってすぐ右、仏間のある和室への入り口には「越前手漉雲肌和紙」をベースにした「洋金砂子・伊勢型紙」。紙色は暖かみを感じる「赤香色」。染め色は焦茶色とし、桜の伊勢型紙を配置しました。撮影時はお昼間。日の光にあたって、雲肌の三椏繊維が渦をまいて輝いています。夜、ライトに照らされると、越前手漉雲肌和紙・赤香色の色も洋金砂子振りの部分の色も変化して見えると思います。仏間には雲母引きの千家桐。床の間、仏間のある和室にはしっとりとした昔ながらの柄がよく似合います。総柄(全体柄)になるので、設置されるまでは「派手ではないかな?」と不安かがられるお客様も多くいらっしゃいますが、鳥の子色の紙をベースにした雲母引きの柄は光の加減で柄が浮かび上がったり、消えたりするので、とても落ち着いた雰囲気になります。また、雪見障子には楮繊維の入った雲竜紙。外からの光に照らされ、楮繊維が美しく浮かびます。仏間横、続き部屋のお部屋「取合(間仕切り襖)」は、「胡蝶・四君子」。こちらのお部屋は、仏間と続きで使用されることもあるとのことで、「取合」4枚立て以外のふすまには、鳥の子色をベースにした七宝雲母引きのふすまを設置し、統一感を持たせました。
設置後、旦那様、お母様より大変お喜び頂き、また、納品時お留守だった奥様からは後日、わざわざお電話を頂戴いたしました。いろいろとご思案いただき、頭を悩まされたかと思いますが、お喜び頂け何よりでした!
この度は当店をご利用いただき、誠にありがとうございました。ま
た、イベントにも是非ご来場下さい!今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。<(_ _)>